文章力を身に着けたいライティング初心者必見!読み手に伝わる文章の書き方

仕事で文章を書く必要がある、趣味で書いている文章を良くしたい、ライターになりたい……あなたが文章力を身に着けたい理由は何でしょうか。
書く文章の内容が何であれ、読み手に伝わる文章を書くためのセオリー(定石)は変わりません。この記事では、どんな文章を書くときにも通用する、伝わる文章を書く方法を紹介します。
ライティング初心者の方は、まずこの記事の通りに文章をいくつか書いてみましょう。その上で、より自分に合った書き方を模索してみてください。
構成を考える(骨組み)
初心者がやってしまいがちなのが、とりあえず最初から最後まで、思い浮かんだままに文章を書き連ねること。実はこれでは、相手に伝わる文章にはなりにくいのです。
読みやすい文章を書くためには、流れが大切です。前述した方法では、話題が散らかってしまったり、話が前後してしまったりして、流れがつかみづらい文章が出来上がってしまう危険があります。
そこで、文章を書き始める前に話の流れを決めておきます。
キーワードを選ぶ
まずはその文章のキーワードを決めておきます。キーワードとは「この文章で伝えたいこと」や「この文章で特に重要なこと」です。
例えば、この記事のキーワードは以下の通りです。
- 初心者向け
- 文章を書き始める前に流れを決める重要性
- 推敲のしかた
キーワードの数は1~3個が適切です。一度にあまりたくさんのことを伝えようとすると、読み手にうまく伝わらないことがあります。
重要なのが、その文章を書くにあたってキーワードに選ばなかった話題に触れるのは、できるだけ避けることです。キーワードを選ぶのは、話の脱線を防ぐためでもあります。
タイトルを決める
キーワードを決めたら、文章のタイトルを決めます。
タイトルとは、その文章で伝えたいことの要約でもあります。読み手がパッと見たときに、その文章に何が書いてあるのかが分かるようなものにしましょう。特に重要なキーワードをタイトルに入れるのも良いですね。
タイトルは仮でも構いません。本文を書き終わった後に、「タイトル、こうした方がより分かりやすいな」と思ったら、修正してもOK。
見出しを決める
タイトルが決まったら、文章を書き始めるより先に、見出しを作ります。
その文章で伝えたい話題を整理して、読みやすい流れになるように構成するのが、見出しを先に作る目的です。

このように、大見出しと小見出しを上手に使って、話題が前後しないように整理します。
この記事は「〇〇のやり方」を解説するためのものなので、話の流れを決めるのに困ることはありませんが、流れの作り方に困ったときは起承転結を意識すればよいでしょう。
- 起:その文章で取り扱う話題は何か。
- 承:「起」の内容を受けて、もう少し詳しく書き、話を広げる。
- 転:「承」までの内容を受けつつ、結論へつなげるためにさらに話を展開する。
- 結:話の結論を書く。
また、見出しを先に作っておくことで、書きたい内容の書き忘れを防止できます。
本文を書いてみる(肉付け)
さて、見出しができたらいよいよ本文を書いていきます。この工程で注意すべきことは、次の通り。
- 誤字や脱字、言葉の誤用をしない
- 見出しから話題を逸らさない
- 次の見出しへの話題の繋げ方を意識して書く
最後に文章を読み直して推敲するので、ここではあまり多くのことを意識しすぎず、とにかく文章を書いてゆけばOKです。
文章を推敲する(仕上げ)
最後まで文章が書けたらいよいよ仕上げ段階です。推敲を始めましょう。
推敲とは、文章を読み直して修正し、より良いものに仕上げることです。
とはいっても、慣れないうちはどのように推敲すればよいか分からないはず。具体的には、以下のようなことをチェックします。
誤字や脱字、言葉の誤用、表記ゆれはないか
気を付けて書いているつもりでも、どうしても生まれるのが誤字や脱字。また、言葉を誤った意味で使ってしまっていることも。
誤字や脱字を見つけるためには、休憩を挟むなどして少し時間を空けてから推敲するのが効果的です。
言葉の誤用は、普段あまり使わない言葉や、「こういう意味であってたっけ?」と少しでも疑問に思った言葉は、すぐに意味を調べることで防げます。
また、表記ゆれがないかどうかもこの時点で確認しておきましょう。
同じものを指している言葉なのに、別の書き方をすること。例えば「スマートフォン」と「スマートホン」、「Facebook」と「フェイスブック」、「表記ゆれ」と「表記揺れ」など。
同じ文章中で表記ゆれがないように、単語の表記を統一しましょう。
違和感のある文章や、誤解を与える文章がないか
読んでいて「ん……?」と思ってしまう文章や、意図しない意味に取れてしまいそうな文章はないでしょうか。書いているときは夢中なので、案外気付きにくいものです。
文章を読んでいて少しでも引っかかると。読み手はストレスを感じます。引っかかる回数があまりに多いと、最悪の場合、文章を読み飛ばしてしまったり、読むのをやめてしまうこともあります。
さらに、意味を誤解させてしまう文章があれば最悪です。一文一文よく確認し、違う意味に捉えられる危険がないか、考えながらチェックしましょう。
話の流れはスムーズか
最初から終わりまでを通して読んだときに、話の流れがすんなりと頭に入るかどうかが、特に大切なポイントです。
推敲の終わりに、必ず文章を通して読み、流れがスムーズか確認しましょう。
話題が行ったり来たりしたり、停滞したりして、分かりづらくなっていないでしょうか? 流れのつかみづらい文章も、読み手のストレスになります。
場合によっては、この段階で見出しごと文章の順番を入れ替えてもいいでしょう。文章のつながりが壊れてしまわないように、必要に応じて入れ替えた部分の加筆修正も忘れずに。
何度も文章を書けばしだいにコツを掴めます
初めて長めの文章を書く人は、いろいろな壁にぶち当たると思います。
- 話題の選び方が分からない……
- 構成の作り方が分からない……
- 何度も推敲したのに、公開した後に誤字を見つけた……
- 文章に違和感があるのは分かるのに、どう修正すればよいか分からない……
- ひとつの文章を書くのに時間がかかりすぎる……
私も、文章を書き始めたころはこのような壁に悩まされました。
でも、諦めずに何度も文章を書き、推敲し、文章を書き……と、作業を繰り返して行けば、必ずスキルアップできます。諦めずに書き続けてみてくださいね。
